サガン~悲しみよ こんにちは~

日仏学院冬学期が始まりました。
今回も映画の授業を受講します。

授業の題材は昨年フランス映画祭試写、映画祭当日、そして劇場公開後にも観た『サガン 悲しみよ こんにちは』。



作家・フランソワーズ・サガンの、18歳のときの成功から最期までを描いたディアーヌ・キュリス監督作品。

サガンの、最初の成功は「Bonjour, tristesse」(悲しみよこんにちは (新潮文庫)

なんといい響きのタイトルだ。
出版社Julliardに自分の原稿を持って行ったとき、彼女は言った。
「Paul Eluardの作品から取ったのよ。”Bonjour tristesse, tu es inscrite dans les lignes du plafond, tu es inscrite dans les yeux que j’aime”」

と言ってもこの作品、父親のアバンチュールを赤裸々に描いたもの。
なんちゅー娘じゃ。

愛人、二回の離婚、同性愛者との同棲生活…
たくさんの愛に囲まれていながらも孤独だった彼女。

あまりにも悲劇的な現実がつらすぎて、2時間と言う尺は短い気がするんだな。
息急いだ感じも否めないけれども。
冒頭のシーン以外は時系列に追ってストーリーが進んで行くので特に混乱することはない。
フランス映画にしちゃわかりやすい。

生き写しとも言われる程クリソツなシルヴィ・テステューがサガンを演じています。
18歳の役には若干無理はあるけれど、一人の役者がここまで演じ切るのはやっぱりすんげえ。

僭越ながら私、フランス映画祭で来日された監督に昨年インタビューしちゃったのです。
こちらの記事

で、サガンの息子と信じられないほど接近しちゃった夜もあり。
こちらの記事

監督も仰っていたけど、サガンに関する文献は莫大な量があるそうで。
母の借金を背負った息子の肌のぬくもりを感じた(大袈裟)私としては、
もっともっと彼女について知りたくなったわけで。

今回授業を受けてみて、やっぱり凡人の私には気付けなかった細かーーーいことまで教わることができた。
3月、冬学期が終わる頃にはサガンについてちょっとはいっちょまえに語れるようになるかな。

しかし、伝記映画っちゅーもんは事前の予習が必要だな。
文学に疎い私にとっては、本作は尚更。


映画の授業をとって一年近く経つ。
生徒さんの面子は大体同じで、私が一番劣等生。
みなさん本当に優秀で品があるメダムetメッシューです。
そんな中私はもちろん浮いているんだけれども。

昨日デジュネにお誘いいただいたんだけれども、
仕事があるためお断りすることに。

「え…学生じゃないの?」

なにを仰るお姉様方。こんな女を褒め讃えても何も出ませんよ。
てか一年一緒にいるのに。
そういや仕事の話はあんまりしていなかったな。
お姉様方のお話はとても参考になるので、自分のことなど話したことはなかったのかも。

見た目というよりは、あまりに稚拙なフランス語に幼稚な日本語、アホそうな喋り方でそう察したんでしょうなあ。
まだまだ頑張らなくちゃ。